M&Aは「手段」である|企業価値を高めるために本当に考えるべきこと

M&Aという言葉が一般化し、成長戦略や事業承継の選択肢として検討する企業も増えています。

一方で、「M&Aをすれば成長できる」「売却すれば課題が解決する」といった手段が目的化した判断が、思わぬ停滞を招くケースも少なくありません。本記事では、企業価値を高めるためにM&Aをどう捉えるべきかについて解説します。


M&Aを目的にすると、企業価値は伸びない

M&Aは非常にインパクトのある経営施策です。
しかし、M&Aそのものをゴールに設定してしまうと、「なぜM&Aをするのか」「成約後に何を実現したいのか」が曖昧になりがちです。

結果として、
・シナジーが生まれない
・組織が混乱する
・成約後に成長が止まる
といった状況に陥ることがあります。

重要なのは、M&Aを行うことではなく、その先で企業価値がどう変わるのか を明確に描くことです。


企業価値向上から逆算する意思決定

企業価値を高めるためには、事業戦略、組織体制、収益構造が一貫して設計されている必要があります。

M&Aはその中の一つの選択肢に過ぎません。場合によっては、既存事業の強化や組織改革の方が企業価値向上につながるケースもあります。

大切なのは、
「今、何を選ぶべきか」ではなく、
「数年後にどんな企業でありたいか」から逆算することです。

M&Aを含めた選択肢を冷静に整理することで、持続的な成長につながる意思決定が可能になります。